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Tsuchikura Laboratory

ポテブニャー(ポチェブニャ)について

講義資料

「子どもの発達における道具と記号」に、ポテブニャー,アレクサンドル・アファナシエヴィチにかんする説明がある。

ウクライナ、ロシアの文献学者。文学理論(言語と思考、詩の本質、美的経験の心理、ジャンルの詩学、〈語の内的形式〉の学説など)の専門家。フンボルトからシュタインタルに連なる〈歴史言語学〉学派の代表者。ポテブニャーの仕事は、ヴィゴツキイに多大な影響を与えた(『芸術心理学』を参照のこと)。ポテブニャーの考えによると、思考の言語行為は個人の心理的創造行為であるが、言語活動においては個人的起源とともに社会的起源も関与する。それは〈客観化された思考〉としてあらわれる言語(より正しくは、その音的側面)である。ポテブニャーは具体的な言語の歴史的発達を研究し、その民族および人類全体の言語的思考の性格が歴史的に発達すると結論した。

この注を読むと、ポテブニャー(ポチェブニャ;そっと口に出してみたくなる名前です。余談ですが、この名前をみると、ポテトチップを食べるふとった猫がおもい浮かびます、よね??)がヴィゴツキーにおよぼした影響の大きさがわかる。

なお、本文でヴィゴツキーはポテブニャーの説をつぎのようなかたちで引いている。

人間的に、しかし言葉を用いずに考える能力は、言葉によってのみ与えられる。この心理言語学的命題(ポテブニャー)は、発達心理学のデータにおいて完全な確証と裏付けを得たのだ。(邦訳p36)

 

文献

ヴィゴツキイ,L.S.柳町裕子・高柳聡子訳 2006 記号としての文化,水声社

(注は、1984年に出版された『ヴィゴツキー選集』第6巻所収の原著注解20。選集編者による注と思われる)

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