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Tsuchikura Laboratory

ノージックの最小国家

ロバート・ノージック最小国家について、ジョナサン・ウルフによる説明をひいておきます。

 ノージック最小国家、あるいはしばしば「夜警国家」と呼ばれるものを支持する。国家は人々を暴力、詐欺、盗みから保護し、契約を執行する限りにおいて正当と見なされるとノージックは考える。国家は権利を保護するために存在するのであり、それが唯一の正当化理由である。それ以上の広範な計画を引き受けるならば、国家は権利を侵害することになる。
 我々がもっと慣れ親しんでいるタイプの政府と対照してみないことには、この正当な国家の構想のどこがそれほど特殊なのか、あるいはそれほど目新しいのかを理解するのは困難である。近代国家は税金を財源とする予算を多方面の活動に割り当てている。防衛、教育、保健、警察、運輸、福祉等々に関わる省庁がこうして機能している。我々はこうした活動を政府の様々な部門だと見なすのに慣れ切っている。しかし、自由尊重主義〔リバタリアン、自由至上主義;引用者補足〕の見解からすると、それらは根本的に区別されるべきなのである。(p16-17)

 

私たちが慣れ親しんでいる政府が担っている役割としてつぎのものがある。

1:侵略行為から市民を守ること、市民をお互いから保護することに関わる部門。(防衛、警察、裁判所)

2:多様な公共サービスを供給する部門。たとえば、道路整備、消防、図書館。

3:病気、貧困、失業といった理由のために、自分の面倒を見ることのできない市民の世話をする部門。医療・福祉制度。

4:個人の生活をある監督する領域。教育、検閲、禁止薬物。政府が、国民自身のために、あることを行うように、あるいは行わないように強制する領域。

 

最小国家は、1つ目の”人身と所有に対する権利を防衛すること”のためにのみ課税することができる。

 

文献

ウルフ,ジョナサン 1994 ノージック―所有・正義・最小国家勁草書房

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