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Tsuchikura Laboratory

ある逆機能について

・Aという状態が望ましいとする。

・通常はAは実現されている。

・Aが実現されていることに基本的に異論はない。

・ただし、ときおりその秩序は破られてしまうことがある。

・確率上やむを得ない問題。不運に見舞われる人のために保障の仕組みは整備されている。

・一方で、これを許せない人たちの存在。徹底的A主義。

・声が大きいので、いかにして徹底的Aを実現するかが課題とされる。

・責任主体であるBは、徹底的Aを実現するために、「徹底的にAにしよう」と声を上げる。

・・自然に保たれていたAの状態は、自覚されることで「不自然に」なる。

・これにより、かえって徹底的Aに近づけないだけでなく、Aが損なわれる。

・こうなることがわかっているにもかかわらず、Bは声を上げるのを止めることができない。

↓なぜか?

・声を上げないと、徹底的A主義が、「Bは、Aの実現に向けて何も対応していない」と吹き上がるため。

・・Bはいったい誰のために仕事をしているのか。

・実際には声を上げないことが、利益に適う(あるいは、地味で、一見したところ徹底的A主義にとっては「動いていない」ように見えるものの、長期的には予防=確率を下げることになることをやっている)のに、そのことを理解できない(あるいは、頭では理解しているのに、納得できない)徹底的A主義に対応することで、状態は悪くなる。

↓どうすればいいのか?

・徹底的A主義への対応

・・残念だけれども、徹底的Aは確率的に実現しがたいことを説明する(ただし、「理解」の問題ではない部分がむずかしい→徹底的A主義の根本的不安感の解消。別の問題がすりかえられている可能性)

・Bへの対応

・・徹底的A主義の主張にたいする耐性

 

Aの状態と関連する別の状態を含む包括的な概念図を理解する(複雑なことを単純化して理解しすぎないようにする)

 

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