『都市をたたむ』(饗庭,2015)というタイトルを、著者はつぎのように説明している。
・人口減少にともなう縮小期の都市は、英語圏で「Shrinking City」という言葉で表現されることがある(p51)
・この縮小都市への介入について、著者は「都市をたたむ」という言葉を使う。この「たたむ」は「shut down(店をたたむ、など)」ではなく、「fold up(紙をたたむ、風呂敷をたたむ、など)」を念頭においている(p52)
・たたんだものは、いずれ「開く」かもしれない、というニュアンスを込めている(p52)
具体的に、都市を計画的にたたむとはどういうことで、どのような点に注意することが求められるのか、が示されます。コンパクトシティと著者の主張するスポンジシティの違いも参考になりそうです。
饗庭伸 2015 都市をたたむー人口減少時代をデザインする都市計画,花伝社.