整理
・前提:
・・集団は成員の協力により活動が展開している。
・・主として活動を展開するのは成員aであった。
↓
・aが活動Xを展開するうえで、活動を運営するうえで瑣事Yが生じる。
・aは活動Xに注力するために、瑣事Yをbに手伝ってもらうことにする。
・aが存在しなければ、活動Xを展開することは適わない。bは活動Xを独力で展開することはできない。bが手伝う瑣事Yは、あくまで活動Xから派生する作業としてある。
(・活動Xを展開するうえで、活動Xに資することと瑣事Yには明確な差がある。)
・問題はここから。活動Xを展開するうえで、より活動Xに資することが「見えやすい作業」と「見えにくい作業」がある。aは「見えやすい活動」により注力するために、「見えにくい作業」をもbに手伝ってもらうことにする。
→しかし、ここから主人と奴隷の弁証法のようなことがはじまる。
・・集団は、活動Xを十全に展開することではなく、「見えにくい作業」と瑣事Yを効率的に展開することを目的とするという本末転倒にいたる。
・それでは、どうすればよかったのか?
・aはたしかに「見えやすい活動」に注力するために、「見えにくい活動」をいわば瑣事Yに分類した。しかし、それをすべきではなかった。
・ポイントは、本来、活動Xを展開するうえで、それに資することが「見えやすい活動」と「見えにくい活動」は切り離せない、ということにある。
(経験的には、見えやすい/見えにくい/瑣事の線引きこそが問われることになるだろう。)
なぜ、集団Aでは問題になり、集団Bでは問題にならなかったのか?
・ポイントは集団AとBのちがい。
・・集団A:活動を展開することを目的とした組織。その手段として成員がいる(にすぎない)。
・・集団B:成員が共在することを目的とした組織。その手段として活動がある(にすぎない)。