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Tsuchikura Laboratory

本ブログの案内版

*本ブログは講義やゼミ活動に関するものです。

*記事が増えてきたため、案内板を作成しました。

*新しい記事は、この記事のつぎからになります。

 

●講義について

========== 2018年度・後期==========

・社会調査法: こちら

・コンピュータ演習1: こちら

・コンピュータ演習2: こちら

統計学

・地域共創演習: こちら

・・演習(土倉クラス)の夏休みの課題の提出先: こちら (10月3日)

・特別講義:

・・特別講義(土倉クラス)の夏休みの課題の提出先: こちら (10月4日)

・・特別講義のテーマ4のプレゼンの提出先: こちら(11月1日の朝9時)

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*以下の折りたたみ(PC版のみ)以降には、過去の「ゼミ活動・卒業論文」「市民講座・サイエンスカフェ・ワークショップ」「研究方法の資料」がまとめてあります。

*それ以外の過去の講義資料は、カテゴリー「講義資料」からご覧ください。

 

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来し方をふりかえって・・・

文化人類学者のふりかえり(前川,2018)

文化人類学はかつてフィールドワークという方法論を含め、種々の社会科学、人文学に原理的な方向性を示す学問でもあった。それが現在では人類学が参照されなくなっている。」(p.3)

 

その理由として、批評が内在的なものでなくなったことを挙げる。

 (その意味の詳細はぜひ本文を読んでください。)

 

「とくに日本においては、フィールドワーク派と批評派の棲み分けと、派生的な「内旋」が続き、他の学問に参照されることもない縮小均衡した学問に甘んじることとなった。」(p.19)

(とは言え、傍からは近年は盛り返しているように見えます。)

 

社会心理学者のふりかえり(スミス・ハスラム,2017)

「現代の社会心理学的研究は、ときに統計的洗練や方法論的細部にはまりこんでいる(イアン・ウォーカーの言う「非の打ち所のない枝葉末節」Walker, 1997・・・他の参照文献略・・・)と批判される・・・略」(p.3)

 

非の打ち所のない枝葉末節・・・

 

それぞれふりかえっているポイントは異なりますが、根本で重なる部分もあります。

それが授業で説明したポイントです。どこを目指せばよいのか、簡単には答えが出ませんね。

 

●フィールドワークと「発見」

以下、箕浦の議論とも重なります。

1980年代初頭までに人類学徒となった人の多くは、学部では別の分野を学んでいたという。「他学問での「還元主義」に飽き足らず、他学問では経験できないフィールドでの「発見」に大きな意義を見いだしたのだ。」(前川,2018,p.40脚注)

 

では、その発見とはどのようになされるのか。

「文化を対象とする人類学者の民族誌はフィールドワークという実践によってもたらされる。そこでは、フィールドワークにおけるカルチュア・ショックの体験から、対象とする社会の文化と自らの背景となる文化の両方を、その対照性において同時に捉えるということが原体験となる。・・・略・・・重要なのは、その際に〔カルチュア・ショックとそこからの適応にともない両文化が見えること〕自/他の差異を通して両方の文化を客体化し、その結果、自/他の両方の文化を「創造」することなのである。」(同,pp.24-25)

 

文献

前川啓治 2018 はじめに,前川啓治・箭内匡・深川宏樹・浜田明範・里見龍樹・木村周平・根本達・三浦敦 2018 21世紀の文化人類学―世界の新しい捉え方,新曜社.(ワードマップ)

スミス,J.R.& ハスラム,S.A. 樋口匡貴・藤島喜嗣監訳 2017 社会心理学・再入門,新曜社

 

ブラック企業の特徴(大内,2014)

世間である企業を「ブラック企業」と呼ぶとき、共通する特徴があるという(大内,2014,pp.76-78)

 

●そもそも労働法を守るつもりがないケース(明らかな法律違反)

・どんなに残業させても残業手当を支払わない

・店長には、管理職であることを理由に、残業手当を支払わない

・勤務時間外に残業をさせてもそれを残業扱いにしてくれない、タイムカードを打刻した後も残業を続けさせる

・休憩時間を与えずにぶっとおしで長時間働かせる

年次有給休暇を取るときに、理由を書かなければ認めてくれない

・仕事でケガをしても労災扱いにしてくれない

・求人のときに広告に出ていた労働条件が、実際とはまったく違っている

・辞表を書いた労働者に徹底的な嫌がらせをする

・いろんな名目をつけて給料から控除してくる

就業規則がなかったり、あってもみせてくれない

・社員を請負の形式にして労働法の適用を免れようとする(名ばかり自営)

・採用したばかりの社員をすぐに他の会社で派遣社員として働かす、など。

 ●明確な法律違反とは言えないかもしれないが、ブラックな要素があるケース

・新人研修の目的で、無茶なことをやらせる

・社長の命令で仕事と無関係なことをやらせる

・社員のなかにスパイがいて他の社員の行動を監視している

・業務に必要な経費なのに社員に自腹を切らせている

・とてもこなし切れない量の仕事を、短い期限でこなすように求める

・厳しい販売ノルマを課して、さばけないときは社員に買わせる

・会社の利益のためならモラルも無視する

・人事が社長の気まぐれで恣意的に行われている

・十分な研修なしに、いきなり難しい仕事をやらせる

・経営陣の公私混同がまかりとおっている、など。

 

大内(2014)は、雇用と自営のメリット・デメリット、雇用のなかでも正社員と非正社員の特徴の違い、労働法の意義をわかりやすくまとめています。

 

大内伸哉 2014 君の働き方に未来はあるか?,光文社.(光文社新書

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