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Tsuchikura Laboratory

新しいポジション取りに向けた学び

2016 講義資料

「老人は公の活動に与っていないと言う者はまともな議論をしていない。それはちょうど、船を動かすにあたり、ある者はマストに登り、ある者は甲板を駆けまわり、ある者は淦を汲み出しているのに、船尾で舵を握りじっと座っている舵取りは何もしていない、と言うようなものである。確かに若者のするようなことはしていない。しかし、はるかに大きくて重要なことをしているのだ。肉体の力とか速さ、機敏さではなく、思慮・権威・見識で大事業はなしとげられる。老年はそれらを奪い取られないばかりか、いっそう増進するものなのである。」(キケロー,2004,17番)

 

いつまでも甲板を駆け回っているのはゆるされないのかもしれません。

しかし周辺から十全への学びと新しいポジション取りの学びには「跳躍」が必要にも思われます。

その接続はどうなっているのでしょうか?どうすれば跳躍の負荷を減らすことができるのでしょうか?

 

(補足)

上記のキケローの言葉は、故・金森修先生の講座の動画で知りました。

講義は2013年9月29日に実施されたものとのことです。

 

講演のURLは下記になります。

http://todai.tv/contents-list/lp1hp1/2013fall/04

老年の意味に関する議論は動画の21分頃からになります。

 

文献
キケロー 中務哲郎訳 2004 老年について,岩波書店岩波文庫

伝え得ないことの発見

2016 講義資料

「私たちが言葉が意味するものを伝えたいと思うとき、相手側の知的な努力によって埋めるしかないギャップが生じてしまうものなのだ。私たちのメッセージは、言葉で伝えることのできないものを、あとに残す。そしてそれがきちんと伝わるかどうかは、受け手が、言葉として伝え得なかった内容を発見できるかどうかにかかっているのだ。」(ポランニー,2003,p.20)

 

・この問題を解消するための方略、あるいは受け手の負荷を減らすための方略はいくつも提案されています。どんなものがあるでしょうか?

・受け手の負荷を減らすことには、どんな意味があるでしょうか?ネガティブな面に注目すると、どのような帰結をもたらしてしまうでしょうか?

・なぜそこまでして「伝えたいと思う」のでしょうか、「伝える必要」があるのでしょうか?

 

マイケル・ポランニー 高橋勇夫訳 2003 暗黙知の次元 筑摩書房ちくま学芸文庫

卒業論文とゼミナール論文のタイトル(2016年度)

2016 ゼミⅡ ゼミⅠ 講義資料

2016年度に提出された卒業論文のタイトルはつぎのとおりです。

  • 若者を取り巻く人間関係について―人間関係希求型と実際の人間関係の観点から―(Su, Ko) ※質問紙調査とインタビュー
  • 批判によって自尊心が低下した人に対してどう声をかけるべきか―集団・個人を対象とした批判・賞賛の効果の検討―(Ta, Mo) ※質問紙実験
  • 統合保育においてけんかが非定型発達児の集団づくりに及ぼす影響~子どもの観察と保育者インタビューから~(Na, Mi) ※フィールド調査とインタビュー

 

2016年度に提出されたゼミナール論文(3年生)のタイトルはつぎのとおりです。

  • アニメのキャラクターの時代ごとの変化について(O, A)
  • 操作感と学習:電子ゲームを媒体に(Ka, Yu)
  • ペットへの愛着と関連する要素の検討(Shi, Ka)
  • 景色・景観によって感じられる音への印象変化(Ta, I)
  • 限界認識のタイミングによる意欲の変化(To, Hi)
  • 統合失調症の回復の経緯・動機についての研究(Ma, A)
  • 人-ロボット間のインタラクションにおける人らしさの特定について(Mo, E)

 

3年生のゼミナールは、前期は「モラル・トライブズ」(ジョシュア・グリーン)の文献講読と各自の研究報告、後期は各自の研究報告とサイエンスカフェ(全3回)を行ないました。

 

過去はこちら

卒業論文とゼミナール論文のタイトル(2015年度) - tsuchikulab

卒論タイトル(2014年度、2013年度、2011年度) - tsuchikulab

 

(文献)

グリーン,ジョシュア・D.竹田円訳 2015 モラル・トライブズ―共存の道徳哲学へ,岩波書店

 

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