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Tsuchikura Laboratory

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

行為が生じるメカニズムに関する覚書

議論の流れのメモ 人はつねにその人であり、行為はつねにそのようになされるはず、と想定している → 行為を、個人(や特性)に過度に帰属しすぎている ⇔ 行為と資源の調整された関係性の観点からとらえる ・行為は、その人を取り巻く資源、資源へのアクセシ…

掘削機について

事例1: (想定した事態) ・目的を達成させるべく、行為者の活動にインセンティブを設定する → 行為者がインセンティブを獲得するように行為することをねらう (実際に起こったこと) ・インセンティブの獲得に向かう行為者間に争いが生じる ・結果的に、…

命題の意味/機能

課題の補足 ・命題(e.g.ヘルパーセラピー原則)が正しいか否かはひとまず問題ではありません。 ・ポイントは、その命題の普及が共同体にとってどのような意味をもつか/機能を果たすか、ということです。 ・命題の普及を達成したい人が、善意の人かどうかも…

事例の補足

①A:「ある現場」で何らかの目的を達成したい、とおもう・現場のことがよくわからないので(現場で泥にまみれるつもりはない)、別の現場に関する情報にもとづいてモデルをつくる・・そもそも設定した目的が不適切・・目的とモデルがずれている・・目的とモ…

現代社会史の三つの区分

見田(2006,3章) 「1945年、第二次世界大戦の終結から現在に至る日本の現代社会史は、この根底からの変動の時代を軸に、基本的に三つの時代に区分しておくことができる。」 〈プレ高度成長期〉:1945~1960 〈高度成長期〉:1960年代と1973年頃まで 〈ポス…

金枝篇

・イタリアはローマ、ネミの村。 ・ディアナ神殿の祭司になり、「森の王」の称号を得るには、神殿の森の聖なる樹から一本の枝を折り、それでいまの祭司を殺さなければならない。 1)なぜ祭司を殺さなければならないのか? 2)なぜ聖なる樹の枝を折らなければ…

相続税についても考える必要

「過去について学ぶ者にとって、古代の王や祭司の生活から教えられることは多い。・・・略・・・その世界観がわれわれの目には未熟で誤っているようにみえるとしても、論理的に一貫性があるという取り柄まで否定するのは不当といえよう。・・・略・・・この…

呪術による天候の支配

ジェームズ・フレーザー(1994,第四章「呪術による天候の支配」) 二つの異なるタイプの人間神 ・宗教的人間神:人間よりも優れた次元にある存在が、人間の姿をした神になり、奇跡や予言によって超人間的な力や知識を示す。それらは神の化身が宿った肉体を…

話し合いの過程に関する資料

話し合いの過程で作成された模造紙をアップします。 報告書を作成する際の参考にしてください。

共感呪術

ジェームズ・フレーザー(1994,第三章「共感呪術」) 呪術が根ざしている2つのものの考え方 ・類似の法則:似たものは似たものを生み出す。結果はその原因に似る ・接触の法則/感染の法則:かつて互いに接触していたものは、物理的な接触がなくなった後も…

だれも漕いでいない自転車は進み続ける

「意志は能動的な現象であって、受動的な感受性の状態である欲望とは別ものである。そして、もともと欲望から枝がわかれたものであるが、やがて根を生やし、親株からわかれてしまうこともある。だから、習慣的な目的の場合、しばしばわれわれは欲するから意…

時間はたっぷりある

いまの議論において重要なのは、下記引用箇所の太字の箇所。 「功利主義を擁護する者は、しばしば次のような反対論にこたえることが必要となる。つまり、行為の前に、どんな行動が社会全体の幸福に影響をおよぼすかを計算し考慮している暇はない、という反対…

ポーク・オア・チキン

ミルは「幸福」と「満足」を区別する ・不完全さを感じる能力:不完全さを意識しない人間⇔いつも不完全さを意識する人間 ・・前者は善を感じる能力がない 「満足した豚であるより、不満足な人間であるほうがよく、満足した馬鹿であるより不満足なソクラテス…

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