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Tsuchikura Laboratory

レジュメの作り方(補足)

作成するレジュメは、文献講読の目的やスタイルに応じて工夫する。たとえば、下記のような点に注意して作成するとよいと思います。

そのほか、具体的な作成方法は配付資料を参照してください。

 

●文献講読の目的:

・文献から知識を得ること

    ⇔

・文献を批判的に検討すること、文献をネタにディスカッションをすること

 

●文献講読の目的:

・ストーリー/研究結果の概要を把握すること

    ⇔

・ストーリー/研究結果にくわえて、トピック/方法論の細部を理解すること。そのテーマにたいする多様なスタンスのうち、著者のスタンスを把握すること

 

●文献講読のスタイル:

・聴衆が事前に文献を読んでいることを前提としない(聴衆の手元に文献がない)

    ⇔

・聴衆が事前に文献を読んでいることを前提とする(聴衆の手元に文献がある)

 

 

 

インタビューでお聞きすること

インタビューでお聞きすること

その方が

(1)日常でも問われること

(2)日常では問われないこと

 

(1)日常でも問われること、を

・インタビューでお聞きする:日常でも問われる(考える機会がある)ことを、系統的に把握するためにインタビューを行う

 

(2)日常では問われないこと、を

・ インタビューでお聞きする:日常では問われない(ふりかえって考える機会がない)ことについてうかがう

 

インタビューのスタンスとの関連

 

歴史認識の側面図と正面図

野家(2005,p133~)

 

側面図:「年表」モデル

・「等間隔に目盛られた線形時間の数直線状に配列された歴史的出来事の系列」

・「「私」は時間の外部に立って時間的推移を記述」

・「歴史を俯瞰している私自身の視点は歴史的時間を超越して」いる

 

正面図:
・「私に記憶され、伝聞され、想像された限りでの過去像」

 

野家啓一 2005 物語の哲学 岩波書店

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