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Tsuchikura Laboratory

未知に開かれること

事例p42

1)対象 →     → 素朴な理解 = 理解不能、おかしい

2)対象 → 専門性 → 専門的な理解 = 理解可能、ありうる

 

以前:アクセスがむずかしい → 専門家が苦労してアクセスする/アクセスに権限が求められた

・おのずと2になり、1を排除していた

 

現在:アクセスが容易 → 非専門家がアクセスする

・かつて起こりがたかった1が起こる。2と葛藤を起こす

・多数派である1は、2の価値下げをはかる

・たしかに1のように素朴にみたら”バカみたい”にみえる

・ただし、特定の色眼鏡をかけることで/現実の規範を括弧に入れて突き進むことで、到達できる場所がある

・すぐに到達できるわけではない。もちろん、失敗におわることも多い。挑戦とはそういうもの。

・ただし、2の価値を認めないと、短期的に「役に立つ」「効率のよい」ものばかりになってしまうおそれ。

・未知に開かれること。さまざまな専門性があることを認識し、敬意を払うこと。

・と同時に、専門性に媒介されない場合、どのように見える(見えてしまう)のかにも配慮すること。

・この議論の多くにおいて、「専門性」を「経験」に置き換えることもできる。

1・4・9・・・の法則とトランス・ビュー

●「何人を対象にして話を聞くか」についての経験則(安田・サトウ,2012,pp6-7)

 

インタビュー対象者数:利点

1人:個人の径路の深みをさぐることができる

4±1人(3~5人):経験の多様性を描くことができる

9±2人(7~11人):径路の類型を把握することができる

16±3人(13~19人):何が見えてくるか

25±4人(21~29人):何が見えてくるか

 

●トランス・ビュー(pp.8-9)

・見方(view)の融合(trans)

・お互いの異なる見方を融合する

↓ これに向けて

1回目:見知らぬ人同士

2回目:名前を見れば、こんな名前の人に会った、と認識できる関係。前回の印象や話を前提に話ができる。

3回目:顔と名前が一致し、お互いがお互いを再認識できる関係。

 

文献

安田裕子・サトウタツヤ編 2012 TEMでわかる人生の径路―質的研究の新展開,誠信書房

チームと仕事

どんなメタファでどの部分を語れるだろう。具体例をメタファに置き換えてみる。メタファの具体例を探してみる。メタファを詳細にしていく。

 

ドライブ

・アクセルを踏む(急発進する。徐々に速度を上げる)

・ブレーキを踏む(急ブレーキをかける。ゆるやかに止まる)

・方向指示器を出す

・右折する、左折する、Uターンする。

・車線を変える

・ワイパーを動かす。ライトをつける。視界をよくする。

・広く見わたす。

 

料理

・必要なものを集める。

・組み合わせる。混ぜ合わせる。

・足りないものを見つける。

・足りないものを加える。

・余計なものを見つける。

・余計なものを取る。不要なものをろ過する。

・照らし合わせてチェックする。

・ほかのものとの整合性を図る

・火にかける

・焼く

・煮る、煮込む

・蒸す

・熱を冷ます、冷やす、冷凍する

・しばらく寝かせる、保存する

 

球技

・投げる、蹴る

・受ける

・角度を変える

 

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