公共(パブリック)について(山崎,2016)
●公共の仕事
・公共(パブリック)を、「国や自治体が提供するもの」とおもっている人も多い。
・しかし、欧米では、公共とは「わたしたちのもの」と理解される。日本とは認識が異なる。
・なぜか?この特殊な100年のあいだ、多くの公共の仕事は国や自治体が担ってきた。
・かつては、公共の仕事は住民参加で取り組まれてきた。
・・例)道をつくる、橋を架ける、井戸を掘る、雪かきをする
・・ほかにも、住民参加で取り組んだこととして、田植えや稲刈り、ルールを定めるための話し合い、お祭り
→地域の暮らしを豊かにするために、個人の力では及ばない作業を、「わたしたち」の参加で成し遂げる = かつての公共事業(p32)
●公共とは?
・「わたくしごとを「わたしたちごと」へと変えていく」こと
・ところが、日本では、「みんなのこと」になってしまったのではないか?
・「みんなのこと」は他人事の延長であり、「誰のものでもない」という印象。
(p31-33)
山崎亮 2016 縮充する日本ー「参加」が創り出す人口減少社会の希望,PHP