架空の例で考えてみます。
・オンラインバンクでの振り込め詐欺が問題となり、対策をとることが必要になった。
・入金の手続きを煩雑にするという対策をとった。(それがねらいではないとは言え、結果的にはそう表現しうる対策ということです。)
・結果的に振り込め詐欺は減った。
さて、これで万事解決でしょうか。
・この「成果」が、対策をとったことでそもそもオンラインでの振り込みが利用されなくなったことと関連するとすれば、「成果」は、オンラインを利用してもらうという当初の目的と引き換えに得られたことになります。
・さらに、全体的に振り込みが利用されなくなったのに加えて、全振り込みにおける振り込め詐欺の割合が減っていない(または、むしろ増えた)とすれば、むしろ、目的を果たせなくなったことの不利益の方が課題になるのかもしれません。
もうひとつ例を挙げてみます。
・電車内でスマホの画面を他のひとにみられたくないと思うとしましょう。
・その対策として画面にシートを貼りました。
・結果として、自分にも画面が見えにくくなり、不便に感じている。
具体的な例を考えてみてください。
対策が功を奏したのかを把握する分析を考えて、その分析結果にもとづいて、よりよい対策を模索する、ということになります。